就職・転職活動でいよいよ面接、だけどどんな事を聞かれるのだろうと不安になる方もいるでしょう。
そこでここでは視能訓練士の面接について、どんなことを聞かれるかや成功ポイントについてお伝えします。今まで複数の視能訓練士の面接を担当してきた観点から、欲しい人材・面接で見ている所をお話ししますので成功する面接がどんなものか知る事ができます。
良い就職・転職活動となるようにぜひ最後まで読んでみてください。
現在約15年目の現役視能訓練士です。
人事について少し関わり、面接もおこなうこともあります。
どんな人を採用することが多いかお話ししていきます。
面接を受ける前におさえておく事
面接を受ける前には対策が必要です。以下にポイントを挙げていきますので見てみてください。
面接官が見てるポイント
どんな人なのかについて、その職場に馴染めるかどうか、スタッフ間でのコミュニケーションがとれるかどうかは面接の受け答えで人柄を確認します。
また、本人のやりたいことがその職場でできるか一致しているかを確認し、既卒者であれば退職理由を聞いて同じようにすぐに辞められてしまわないか確認しています。
経歴については学生時代の留年や転職回数は目に止まりますので、その時の状況をしっかり説明できるようにしておきましょう。スキルの有無は最低限でも良いという事も多く、どちらかというと仕事に対して意欲があるかどうかが大切です。
面接で聞かれること
実際、どんな内容を聞かれるか見ていきましょう。返答を考えるにあたり自己分析は必須・とても大切ですので怠ることなくしっかりとおこないましょう。
新卒・なぜ視能訓練士になったのか
完璧な答えがほしい質問というわけでなく、どちらかというと「職業選択の際、何で視能訓練士を選んだのかな」と興味本位で聞いてる意味が大きいです。
ただしさすがに「全ての受験で落ちたから」などというネガティブな理由は良い印象を与えないので、少なくとも「目に興味があったから」などの理由でも問題ないのでしっかり考えておきましょう。
既卒・なぜ退職したのか
退職理由は重視します。「待遇が悪くて」などというネガティブな理由だと「うち来てもきっと文句言って辞めるだろうな」と捉えられてしまいます。
正直に答える必要はありますが、できるだけ「スキルアップのため」のようなポジティブな理由か、もしくは「引っ越し」や「出産で休んでいたけど復帰」などであれば問題ありません。
志望理由
志望理由も重視します。面接者の思う入社後の自分の働き方と、面接する職場でのできる仕事や待遇が一致するかどうかを見極めています。
素晴らしい答えでなくても良いので、面接を受ける職場についてしっかり調査して自分のやりたい事や望むことと一致するかよく考え、そして志望理由を明確にすると面接でもうまくいきますし、就職・転職活動自体がうまくいきます。
入社したらどんな仕事がしたいか
志望理由と重なりますが、面接者の入社後にどんな内容の仕事に力を入れたいかの気持ちと、それがその職場でできる仕事かどうかを見極めています。
例えば手術をしていない病院の面接で「手術に関わりたい」と答えても、不一致ということで採用の確率は下がります。面接を受ける職場でできるだろう仕事はしっかりと調査してください。
学生時代頑張った事/趣味や特技
基本的には乗り越える力があるかどうかを見ています。
そして趣味や特技からはその人の人物像もなんとなく見えていきます。その職場に居る人間と相性がどうだろうかを考えつつ、どんなことがあっても忍耐力があるだろうと思える人は好印象を与えます。
長所・短所
自分のことをしっかりわかっているかどうかを見ています。
例えば自分のことが分かっている人は「自分は少し気が短い人間なので、社会では何かあった時に気持ちを抑える努力をしたい」などと、短所に対しての対処法を知っています。
自分を知ることは、全てにおいて重要な事なのでしっかりと自己分析して考えましょう。
質問はありますか?
面接者の入社後に「こんなはずじゃなかった」などという不一致をなくすためにも、面接者に対して必ず質問があるかどうかを聞くべきです。
これは必ず質問してください。何もないと面接官の方が逆に心配になり戸惑います。
基本的に面接は、面接者と職場の雰囲気・仕事などとマッチしているかの確認作業です。
職場側が欲しいと思っている人物像がありますので、そこに少しでも合う人が採用されます。
スキルのみに関しては、視能訓練士の場合、最低限視力や視野ができればあとは入社後に教えようと思うケースが多いように感じます。
就職先へのすべき質問
先ほどの「質問はありますか?」に対して少し掘り下げてお話しします。
気を留めない方も多いですが、とても重要な部分なのでしっかりおさえておいてください。
働いている人のキャリア・特徴・年齢層などを聞く
実際、自分がどんな人と一緒に働くかどうかを知る良い機会です。
先輩がいるのか後輩がいるのか、自分がどんなポジションで働くことになるのかを知りましょう。先輩といっても経歴20年と5年では経験値に差がありますのでキャリアも合わせて聞くことをおすすめします。
また視能訓練士の人数も知っておくと良いですよ。
仕事内容
自分がある程度調査して面接に臨むはずですが、調査だけではわからない実態を知れる良い機会です。
どんな検査機器があってどんな仕事をしているのか、また一日の外来数や患者さんの層を知っておくと入社後のイメージがわきます。
職場の雰囲気
人によって職場の雰囲気の感じ方は違いますが、面接官の感じる雰囲気だけでも聞いておいても良いでしょう。おそらく面接官が「職場の雰囲気は悪い」などという事はありませんが、何か自分にとってほしい答えがもらえるかもしれません。
福利厚生
あまりぐいぐい聞いて良い内容とは言えませんが、それでも確認しておくべきことや気になる点についてほどほどに聞くことをお勧めします。
給与や勤務時間、残業の有無や残業代は出るのか、有休消化率や退職金など色々ありますが、気になる2~3点くらいであれば聞いても問題ありません。
何度も言いますが、面接は求職者と職場の双方がマッチするかの確認作業です。
入社したあとに「こんなはずじゃなかった」とならないように、職場の環境も知っておくことはとても大切なので必ず質問してください。
「質問ありません」って言われたこと結構あります。
「就職」に興味があるだけで「うちの眼科」には興味ないのかなと残念に思います。
まとめ
以上、うまくいく視能訓練士の面接について面接担当の立場から思う事をまとめてみました。
就職・転職は自分の大きな転機でもありますので、よく考え行動し成功させてください!