近くのものが見えない・・老眼について ~老眼って何?~

老眼にはメガネが必需品 眼の事

老眼ってよく聞くけど、いまいちどんな症状なのかよくわからないのか、「老眼」について誤解されている方が一定数いるなといつも感じています。

そこで、ここで老眼について書いてみようと思います。

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老眼ってどんな現象?

簡単にいうと、近くのものが見えにくくなる、というとわかりやすいかと思います。

ただ、それは条件があります。

遠くがしっかり見えるように眼鏡やコンタクトで度数を合わせて、その状態で近くのもの、例えば本だったりスマートフォン、パソコンを見たときにピントが合わない、もしくはピントが合うのに時間がかかる事を老眼と言います。

 

近視の人はもともと遠くが見えにくいです。そのかわりに近くのものは見えます。

そういう状態で日常生活を送っていたら老眼を自覚することはあまりないかと思います。

逆に遠視の人は眼鏡なくても遠くのものは良く見えます。

そういう状態であれば、割と早い段階で老眼を自覚する方が多いです。

それだけ聞くと、老眼は人によって違うの?遠視の人だけに起こるの?と疑問が飛んできそうですが、

老眼はみんなある年齢でだいたい同じように発症し、進んでいきます。

では老眼とは何か、掘り下げていきましょう。

 

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老眼って何?

老眼の現象としては、「近くのものが見えにくくなる」ということを書きました。

ではどうしてそのようなことが起こるのでしょうか?

それは、ピント合わせの力が衰えるからです。

 

物を見る時に、ぼやけずにしっかり鮮明に見るためにはピント(焦点)を合わせます。

遠視、近視の度数によっても若干感覚は違うかと思いますが、一般的に遠視と近視では老眼に対して原理が違います。

○遠視の人であれば、遠くのものを見る時はピントをそこまで合わせようとしなくてもしっかりと鮮明に見えますが、近くを見る時は無意識にピントを合わせようと力を使って焦点を合わせています。

○近視の人は、遠くのものはどう頑張ってもピントは合いません。しいて言えば目を細めたらピントが合う方もいるかもしれないです。

そのかわりに、近くのものを見る時は、力を使わずに(ピントを無理に合わせなくても)鮮明に見えます。

○眼鏡やコンタクトで遠くを見えるように度数を合わせている人は、感覚として遠視に近いものがあります。

遠くは焦点を合わせようとせず力を使わなくても鮮明に見えますが、近くを見る時は無意識に力を使って焦点を合わせています。

 

老眼は、”近くのものが見えにくくなる現象”で、それは”ピント合わせの力が衰えていく”からです。

もともと遠くが見えにくく、近くのものが見えている近視の状態の人は老眼を感じにくいかと思う現象なので、「私は近視なので老眼はないです」とおっしゃる方が多くいます。

ただし、医学的には、目の状態を「遠くがきちんと見える状態」をベースに考えています。

遠視や、眼鏡やコンタクトで遠くをきちんと見える状態にしている人は、いつからか近くを見ると疲れ、次第にピントが合わなくなり、老眼を感じます。

近視の人も、眼鏡やコンタクトで遠くをきちんと合わせてみてください。

そうすると近くのものを見ると裸眼では感じなかった眼精疲労のような、ピントが合いにくい、そんな感じがするかと思います。

老眼は遠視でも近視でも、ある時を境に皆さん始まります。しかし、近視があっても眼鏡をかけていないとか、遠視だから、などと日常の眼の状態の違いによって感じ方が違うだけです。

では老眼っていつから始まるのでしょうか?

 

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老眼っていつから始まるの?

だいたい、40歳くらいから自覚しだす人が多い印象です。

30代後半から違和感を感じる方もいます。

そこからピント合わせの力が少しずつゆっくり衰えてきて(老眼)、ゆっくりと進行して、60歳になるころにはピント合わせの力はなくなると言われています。

ではそれを食い止める方法はあるのでしょうか?

 

老眼の止め方

ありません。サプリとか色々あるかと思いますし、もしかしたら進行をゆっくりにしてくれるものもあるのかもしれませんが、老眼は老化現象です。止めることは出来ません。

なので、適切に対処していくことで、日常の不快をなくせれば良いかと思います。

老眼の対処方法

各個人の眼の、遠視か近視かによって対処方法が異なります

遠視、もしくは日常から眼鏡やコンタクトで遠くが見えるように合わせている場合

今は色々とありますが、日常生活において遠くが見えるように眼鏡やコンタクトで合わせている場合について書いてみます。

眼鏡で調整

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普段から遠くがきちんと見える、もしくはコンタクトで合わせている人は、近見作業をするときだけで良いので、老眼用の眼鏡をかけるだけでかなり楽になります。

または普段から遠くを見る時に眼鏡を使っている人は遠近両用の眼鏡をかけてみると良いです。

遠近両用とは、一枚の眼鏡に遠くが見える度数と近くが見える度数両方が組み込まれている眼鏡です。

 

まだ40歳そこそこなのに老眼鏡なんて恥ずかしい・・そんな心配は無用です。

老眼の眼鏡と言っても特別なものではありません。

ちょっとだけ、遠視の度数が入った眼鏡をかけるだけです。

今はパソコン作業での仕事も増え、スマートフォンの普及によってブルーライト眼鏡だったり、目の緊張や疲れを抑えるために若い人でも眼鏡をかけて作業する人も増えてきました。

若い人が近見作業中のためにかける眼鏡をあえて老眼眼鏡と言っていないだけで、実際は老眼眼鏡です。

どんなに若くても、長時間近くのものを見続けるのは疲れます。

その間、ずっとピント合わせし続けているわけですから眼も疲れて当然です。

なので、ピント合わせの力を眼鏡で少し補ってあげたら眼がだいぶ楽になります。

また余談ですが、近視の人で普段から、遠くをきちんと見るために眼鏡を使っている人は、近見作業するときには眼鏡を外せばピントを無理に合わせずに楽に近くのものが見えます。何といっても近視の方は、そのままの状態であれば近くはピント合わせなくても見えますので。

コンタクトで調整している方は、何度もコンタクトをつけはずしするよりは、眼鏡を上からかけた方が早いと思います。

そして、老眼鏡というと特別なお店でしか購入できないと思い方もいますが、どこででも購入できます。

Zoffとか安く眼鏡を購入できるお店として有名ですが、こういう眼鏡屋さんでも問題なく購入できます。

Zoff

遠近両用のコンタクトで調整

コンタクトレンズにも、遠近両用のレンズがあります。

遠くも近くも1枚のレンズを目に装用する事で見えるようになります。

コンタクトレンズを購入する際は必ず眼科受診することを推奨しますが、以下のコンタクト販売店のサイトから、遠近両用レンズを見つけてもらうとどんなレンズなのか少しですが概要が書いてあるので見てみてください。

 

近視の場合

近視があるけど、遠くが見えるような眼鏡やコンタクトを使わずに生活している人は、遠くにピントが合わない分、近くにピントが合います。

しかも無理にピントを合わそうと努力しなくても、自然と近くにピントが合います。

なので特に対処する必要はないかと思います。

しかし、そんな方たちも、遠くが見えるように眼鏡やコンタクトで調整すれば、近くを見る時にピント合わせのしづらさは出ますので、その時は先ほど書いた文章を参考にしてみてください。

まとめ

老眼について説明してみました。

今まで見えていたのに近くのものが見えにくくなる事ほど不快なことはないと思います。

しかし無理することはありません。

まずは眼科に受診して自分の眼が遠視か近視かを調べてもらい、状態を確認すると良いと思います。

その上で老眼に対しては眼鏡やコンタクトをうまく利用してみることをお勧めします。

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